ヴィゴツキー幼児教育

「教育の本質」と「遊びの発達的意義」を説く!

ヴィゴツキーは、ベラルーシ(旧ソビエト連邦)の心理学者です。
心理学以外にも法学、社会科学、言語学、歴史、哲学、文学、美術など広大な領域の知識を身に付けた人物だと言われています。

心理学の中でも発達心理学の分野においては、その発端を作ったとも言われており、「教育の本質は、子どもが成熟しつつある領域に働きかけることである」とし、大人や仲間からの助言や教育的な働きかけをすることで、子ども自らがそれを取り込み、自己のものとしていくと唱えています。

また、子どもは遊びの最中は、自身の年齢よりも上位にいて、行動も普段よりも上位にいるといい、遊んでいる時は、頭の中では自分自身より年長であるかのように行動すると述べています。
遊ぶことで子どもは育つと言いますが、ヴィゴツキーのこの思想は、現代の教育学においても多大な影響を与え続けています。

発達の最近接領域

普段、子どもが自主的な活動をしている時の姿は、子ども自身が自分ひとりの力でできること、わかることに取り組んでいることから、「すでに完成した発達段階」の状態(領域)といえます。
しかし、子どもたちの活動の中には、自分ひとりの力では達成できないこともあります。
ところが、周囲にいる大人や仲間が助言や助力をすることで、子どもがその活動を達成できる場合があります。

この助言や助力など、他からの援助があれば達成・解決できる段階(領域)のことをヴィゴツキーは「発達の最近接領域」と呼び、それぞれの子どものこの領域を見極め、適切な援助をしていくことで、発達を促していくことが重要であると説いています。

最近接領域に働きかける方法は、大きく分けて2つあります。

模倣

ヴィゴツキーは、子どもが最近接領域の範囲内かどうかを見極めるには、模倣できるかどうかが判断の目安になると言っています。
大人や仲間などが、子どもの前で何かをやって見せて、その真似ができる時は、自力でそれができる直前の段階であると言えます。

経験

これは、周囲の大人などがこれまで子どもを見てきた中で蓄積された経験が重要であるということです。
子どもによって援助の仕方が違ってきます。
ヒントを与えすぎたり、教え込みになってしまわないようにすることに注意が必要になるということです。