レッジョ・エミリア幼児教育

「個」を尊重した幼児教育アプローチ

「レッジョ・エミリア」聞きなれない言葉ですが、これはイタリアの北部にある都市の名前です。
16世紀から17世紀頃の建物が残る古い街があり、農産・畜産品が豊かで、パルミジャーノ・レッッジャーノ・チーズの名産地でもあります。

そんな街が発祥の幼児教育法が「レッジョ・エミリア・アプローチ」です。
町をあげて幼児教育や芸術教育に取り組み、教育実践法を紹介するDVDビデオや書籍等も多数製作されています。
1991年には「世界で最も優れた10の学校」(THE 10 BEST SCHOOLS IN THE WORLD)としてニューズウィーク誌で紹介され、世界各国から注目されています。

レッジョ・エミリア教育理念

「子どもには百とおりある」という創始者の思いから、子ども一人ひとりの感性・意思・個性を尊重し、生かしていくことを重点に置いて実践している。

レッジョ・エミリア教育の特徴

創造性の教育

各教室にミニアトリエと呼ばれる空間があり、多くの種類の材料や道具が取り揃えられています。
絵を描く時には「見えないものを描く」つまり、頭に浮かんだアイデアを表出させるような指導を行い、自分の考えが表現できるように導いていきます。

また、光と影の対比を体験する「影絵遊び」がいつでもできるようにOHPが備えられていたり、万華鏡の中にいるような体験ができるように鏡3枚が三角形に置いてあったり、ドラムセットやコンピュータなどすぐに自由に遊ぶことができる環境が整えられています。
カリキュラムにはマニュアルがなく、おおまかな目標だけを保育者が示し、活動していく中で進む方向を推測し、それに応じて適切な準備をしていきます。

専門家の存在

「アトリエリスタ」(芸術専門家)と「ペタゴジスタ」(教育専門家)が、各クラスを担当する保育者の方針・実行を支援しています。

ドキュメンテーション(記録文書)

保育者によって、子どもたちの活動だけでなく、作品が出来上がるまでの過程、意見や討論の様子を写真などによって記録されています。
これらの記録を保護者に伝えることで、親子の絆だけでなく保護者と保育者の絆をも深めることができます。
また、記録を見返すことで保育者は子どもたちをより理解することができ、保育のスキルも磨かれることになります。

プロジェクト学習

5人くらいまでのグループで、数日から長いものでは数カ月に及ぶプロジェクトを立案し、取り組んでいきます。
日々の出来事の中から思いついたこと、気になったことなどについて話をしていくなかで、最も興味を持ったことについて、調べたり観測したり創作したりして発展させていきます。
これらは全て子どもたちによる討議で進められていきます。

このプロジェクト学習により、
  • 自分の主張を表現することができる
  • 友達の意見も聞いて、話し合いながら進めることができる
  • 自分の思い通りにならないことがあっても折り合いをつけることができる
  • 自分たちで目的を見出し、探究する力が育つ
  • 共同作業をする中で自分の役割を見つけて取り組むことができる
など、自主性や協調性、探究心を育てることができます。