ペスタロッチ幼児教育

生きる能力を育む

ペスタロッチはスイスの教育実践家で、日本の教育界にも多大な影響を与えた人物であります。
道徳的人間教育を重要視して、家庭教育の大切さを説いた最初の人とも言われています。

家庭教育の中でも特に、「母と子」の関係について、
  • 成長と共に育まれる子どもの様々な感情は、身近な生活を通して芽生える、つまり母親との関係によるものが大きい。
  • 子どもは母親とのやり取りの中から人間関係を学んでいく。
  • 自立ができない幼児には母親の助けが必要であり、母親の情愛こそが自立するための土台である。
として、生まれた家庭環境や親子関係が人間関係を育み、そこから社会関係を広げていき、家庭生活で芽生えた「愛・信頼・感謝」を他者へ広げていくとしています。

また、このような利他心を子どもが持てるようにするために母親がするべきこととして、
  • 幼児の世話は規則正しく行うこと。
  • 同じ習慣を身に付させる。
  • 子どもの要求は意のままにかなえない。
などと教えています。

民衆教育の父

当時は、中流階級以上の子どもしか教育が受けられない時代でしたが、ペスタロッチは、貧しい家庭の子どもたちも教育を受ける対象として位置づけをしたことで、「民衆教育の父」と呼ばれるようになりました。

貧困の原因となっているものを探り、子どもたちに自分で生きていく力を身に付させることで貧困が解消できると彼は考えました。
学問的な知識や技能を教えるのではなく、労働や手仕事、食べ物を得るためなど生活に必要な知識や技能を教えていきました。
日常の生活で様々な経験をすることで、子どもが内面に持っている能力を正しく発揮、発達させることができ、生きていくのに必要な「直観力」が磨かれ、それが感情に働きかけるものとなる。

そして、自己を抑制する精神が育まれ、道徳的な見方や考え方が訓練されることで、正義や善なる態度を身に付けることができると説いています。