デューイ幼児教育

自発的、体験的に自ら学ぶ

ジョン・デューイはアメリカの教育哲学者であり社会思想家です。

ドイツの哲学者であるヘーゲルに影響を受け、ヘーゲルの思想をさらに人間的にし、物事の真理を実際の経験の結果により判断する「プラグマティズム(実用主義・道具主義・実際主義)」の最終段階として、市民的思考の道具として「考える」ことを再構築し、デューイは自身のことを「プラグマティスト」とは考えず「道具主義」と称しました。

デューイの教育思想は、人間の自発性を重視することで、自発的な成長を促すための環境を整えることが教育の役割だとしています。
この自らの教育理念を実践するために、デューイは実験学校(デューイスクール)を設立しました。
実験学校では、学校教育において子どもたちがコミュニケーション能力や知性的な行動能力をどのように育てることができるかなどを検証し、教育学の発展のために尽力しました。

デューイは、学校教育を重視する理由として、当時のアメリカ国内で起こる様々な社会的対立が激しさを増しており、それらの対立を解消するべく、民主主義の再建、社会改革の手段として、子どもたちに社会を創り出す能力を身に付させることにあるとしていました。

経験主義教育

デューイの学習理論では、「学習は能動的なもの」とし、知識を暗記するなどの受動的な学習を脱却して、自発的に問題を発見・思考し、解決していく能力を身に付けていくことを重要視しています。

あらかじめ用意された問題に取り組むのではなく、与えられたテーマについて疑問に思うことを考えたり、仮説を立てたり、自ら動いて調査・確認するなど、試行錯誤しながらその過程そのものが学習だとデューイは唱えています。
正しい答えや正しい解決方法に最終的にたどり着けたがどうかということよりも、むしろ、その過程を重要視するというものです。

また、子どもたちが経験したことは、経験した時点にのみ影響があるということではなく、過去の経験は、未来の経験に必然的に影響を与えるという「経験の連続性」がより人格を成長させるとして、学習者の自発性や関心、能動的姿勢を促すことを主張しました。