幼児教育

幼児教育とは

幼児教育とは、小学校就学前教育のことで、幼児が生活する全ての場で行われる教育を総称したものです。

具体的には
  • 家庭での教育
  • 保育所・幼稚園等での教育
  • 地域社会での教育
があります。

家庭での教育

「家庭での教育」は、愛情やしつけなどを通し、幼児の成長の最も基礎である「心身の基盤」を形成する場。

保育所・幼稚園等での教育

「保育所・幼稚園等での教育」は、家庭での成長を受けて、集団生活の中で、家庭では体験できないこと(社会・文化・自然)に触れ、教職員に支えられながら、幼児期にふさわしい豊かさに出会う場。

地域社会での教育

「地域社会での教育」は、様々な関係や年代の人々との交流や身近な自然とのふれあいを通して、豊かな体験を得る場。

というふうに、それぞれが担う役割は違ってきますが、それぞれが有する教育機能を発揮し、この三者による連携がバランスよく取られることで、教育全体が豊かなものとなり、幼児の健やかな成長が守られることになります。

幼児教育=早期教育?

幼児教育は、早期的な目先の結果を期待するのではなく、今後の生涯にわたっての学習基礎を作り、「後伸びする力」を育てることが重要視されています。

幼児期には幼児期にふさわしい体験(特に身体を使った体験)をすることで、豊かな感性を養い、生涯にわたって学習意欲や学習態度の基礎である「好奇心・探求心」を培うことができます。
その結果、小学校以降の学習内容について深く理解することができる、つまり「学びの芽生え」となるのです。

幼児教育は「見えない教育」とよく言われますが、幼児一人一人の持つ良さ、可能性など、内面に持つものを見出して、それを伸ばすことがねらいとなっているからで、家庭や地域社会には、幼児の持つ良さ、可能性を伸ばす努力が必要となります。

また幼稚園や保育園などの教職員には、それぞれの幼児の内面に潜む芽生えを理解して、その芽を引き出しさらに伸ばすために、幼児が自主的に活動できるような環境を整えることができる能力が必要となります。

幼児教育の役割

幼児教育の役割は、次世代を担うこどもたちが、人間として心が豊かになり、たくましく生きる力を獲得できるように、生涯にわたり人間形成の基礎を培うということになります。

また、学校教育の入口として幼児教育をとらえた場合、知識や技能だけでなく、思考力や判断力、表現力等の「確かな学力」「豊かな人間性」「健康・体力」からなる「生きる力」の基盤を育てる役割を担っていることになります。

幼児期の習い事

今や乳幼児の2人に1人は習い事をしているといわれているほど、就学前に子どもに何かを習得させようという熱心な保護者が多いようです。

保育所や幼稚園に入園する前の「家庭の教育」の一環として取り入れられていることが多く、早い場合、赤ちゃんの頃から始めている人もいます。
最近では様々な教材が開発され、教室へ通うタイプのものもあれば、家庭で親子で学ぶものもありその選択肢も多大です。

子どもの無限の可能性を信じ、どんな芽を出すのかを楽しみにしながら親子で取り組んでいるのだろうと想像ができます。
では実際、どのような習い事が人気なのか、ランキングでご紹介します。

未就学児が現在、習っている習い事ランキング

1位…スイミング
2位…英語・英会話
3位…体操
4位…学習塾・幼児教室
5位…ピアノ
6位…リトミック・音楽教室
7位…サッカー
8位…バレエ
9位…ダンス
10位…ヴァイオリン

未就学児に今後、習わせたい習い事ランキング

1位…スイミング
2位…英語・英会話
3位…書道
4位…ピアノ
5位…そろばん
6位…体操
7位…ダンス
8位…空手
9位…サッカー
10位…学習塾・幼児教室

このようにランキングの結果を見ると、「スポーツ」「英語教育」「音楽教育」の人気が高いことがわかります。


スポーツ・英語・音楽が人気の理由


スポーツが人気の理由
最近は、幼児が身体を動かして遊ぶ機会が減り、子どもの体力低下が問題となっています。
幼児期に身体をしっかり動かして遊ぶことは、児童期・青年期になった時のスポーツに親しむ資質や意欲、能力の育成に深く関わってくるといわれています。

身体を動かすことで、心肺機能が高まり骨形成も促されるという、健康を維持・向上する効果があることはよく知られていますが、それだけではなく、対人関係などコミュニケーション能力が磨かれ、社会適応能力が発達するといわれています。

1位のスイミングでは、ママと一緒にプールに入るベビークラスが設けられているところが多く、ママにとっても運動不足が解消でき、親子でできるものとして人気が高いようです。

英語教育が人気の理由
文部科学省が「グローバル化に対応した英語教育改革実施計画」を発表し、小学校における英語教育の拡充強化、中・高等学校における英語教育の高度化など、小・中・高を通じて英語教育全体の抜本的充実を図るとしています。

近い将来、小学校で英語が教科化されるにあたり、子どもに苦手意識を持たせたくないという気持ちや、将来的に必要だからなどという理由で、英語の早期教育に取り組む家庭が多いようです。

また英語の耳を育てるためには6歳までといわれており、早い人では胎児のころから始めているそうです。
ランキングには入っていませんが、キッズ向けのフランス語・中国語・韓国語など、英語以外の外国語教室も増えています。

音楽教育が人気の理由
音楽教育は、子どもの感性を磨き、感情や情緒を育んで心を豊かにする「情操教育」だといわれています。

子どもに音楽教育を受けさせる理由としては、
ピアノなどの楽器の場合
  • 指先を使うことが成長によい
  • 趣味・特技が身に付くように
  • 楽譜が読めるといいから
などで、

リトミックなどの音楽教室の場合、
  • 音楽を楽しめるように
  • 五感の刺激になるように
などが挙げられています。

幼児期に音楽教育を取り入れることは、リズム感や音感、表現力、技術などを養うことだけではなく、それ以降の社会性や学習効果が高まるという報告もあります。

学習系も人気
昔から「読み・書き・そろばん」と言われたように、文章を読み・内容を理解して書き・計算するということが基礎的な学力になります。
小学校に入学する前から学習する習慣を身に付けるため、勉強についていけないと困るから、将来の目標があるからなど、理由はさまざまですが、幼児期から学習を始めている人も多いようです。




最近は、子どもが育つ環境が激変しており、多くの情報に囲まれているのが当たり前となっています。

そのため、世の中についての知識は得ているが、その内容は断片的で、しかも受け身によるものなので、子ども自らが学び得たものではなく、その知識を生かすことができていません。
また、少子化や核家族化、都市化などにより、子どもたちが集団遊びをする光景も見られず、人間関係が希薄化しています。

このような背景から、子どもが小さいうちから人間関係を学び、構築できるようにという理由で習い事を早く始める家庭もあります。
子どもの発達には言語や運動、創造性や操作能力など、様々な分野の能力に注目する必要があります。
早い時期から何か一つに特化するのも良い場合がありますが、子どもの中に潜む「芽」をいち早く見出して、それを伸ばすことが結果的に子どもの幸せにつながるといえます。

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